2020年7月24日金曜日

知性が悠々と飛び立つ

今日は、三重に巻いた紐の重なりを飽きもせず、焦りもせずに彫っていた。ときどき雨を眺めながら。こういう感興に居られるのは、体調が良いからなのだろう。

ガハクの薬が無くなって今日で2週間が経つ。今朝は足の指の間にバンドエイドを貼っていた。「小石が挟まっているような感じがして痛い」と言う。足からどんどん抜けて行く浮腫みが、体の中で何が起きているか教えてくれる。もう少しで体内の水が全て入れ替わるという感じだ。ガハクの体は、支えていた薬からの離脱を経て、いよいよ飛び立つ。

急須でお茶を淹れながら、急須のことはもう考えていない。それでいいんだ。お茶が美味しければ。感情の安定が得られれば、知性は悠々と活動する。(K)



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