2021年12月20日月曜日

もう一つの『赤い街』

 これまでガハクは3枚の『赤い街』を描いている。この絵にも、やっぱりスエデンボルグが絵の中にいて、ここでは走っている。宮廷の要職に就いていた頃なんだろう、忙しそうだ。

絵には思想がなけりゃ、そこに物語がなけりゃ、ただの色だ。そんな色遊びは、時空を超えてはとても生き残れないだろう。ポンペイの遺跡が発掘されて、2千年の時を超えて鮮やかに蘇る。火山灰に一瞬にして埋まって消えたかに思えたあの頃の壁画は、人々の日常の生活の無常とは関係なく、命のあるものの姿を美しく伝えている。幻想と実在を取り違えないようにしよう。日々の苦労に潰されてしまうとこの無いように、目が曇らされないように心がけている。

画家が善良で無垢ならば、絵の具もテーマも与えられるという。ガハクの様子はそんな風だ。ギターとバイオリンの合奏がやっと一曲できるようになったから、今日から新しい曲に取り掛かった。(K)



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