2019年7月6日土曜日

ガハクの胸像

棚の奥から引っ張り出して、作業台の上に置いた。1週間前までは、この台の上にはレリーフが置かれていたのだ3年間も。ひとつの彫刻を仕上げていくのに、何度も彫り直せるなんて理想的じゃないかと思う。もっと象徴的に抽象を通って内と外が一致した形にしたいのだ。これじゃまだ表面的で造形的過ぎる。美はもっと勝手で自由で飛翔するものなのだ。だいたいガハクはこんなに冷たくしょぼくない。今はもっと生命に溢れている。そういうのが人間だ。再び生まれ変わらなければ本当の人間じゃないってことだ。彫刻もそう。形を超えて初めて彫刻になる。(K)


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