2019年7月2日火曜日

遂に実現!!

並べ終わってマスターが淹れてくれたコーヒーを飲みながら絵の中のトワンをじっと見つめていた。この日の為に作って来たわけじゃないけれど、まるでこの日を待っていたような輝きを放っている。トワンが生きていたらこんな風には絵の中にいなかっただろうし、こんな風に眺めていることもなかったはずだ。雨が吹き込む縁側でじっと私たちの帰りを待っているトワンのことを思って気持ちがソワソワしていたかもしれない。大理石の中に彫り込んであった犬は前に飼っていた犬だったのだけれど、トワンに彫り直した。愛は記憶ではないことはハッキリとした。それが有るか無しかは、失われて初めて知ることができる。蘇る力は内側にあるのだ。内に何も宿っていなければ死んだものは居なくなるだけだもの。今実現してやっと確信した。(K)


よく見られている記事