後ろから見ている人がいるなんてことを全く意識しないで、一所懸命チェーンを繋いでいる人がいる。
三日前に、山の中腹のススキが原まで登ったところで、プツンとチェーンが切れたのだそうだ。カラカラ空回りするペダルに足を乗っけて山を降りて来たガハク、今日やっと直す気になってチェーンの両方の端を引っ張って、ピンを押し込んでいる。
彫刻の裏側が面白い。無意識が出る不思議な場所だ。(K)