2021年1月9日土曜日

後ろの木

 この女の人の後ろの木がかっこよくなっている。いつの間に描いたの?と聞いたら、「どの木も描き変えているよ」と言う。そう思って絵の中の森に生えている木を一々眺めた。確かに、木がみんな違う。ガハクは毎日山の中を歩き回っているうちに、木の色や形だけじゃなく、内部にぎゅっと圧縮されている生命力の強弱まで透視している風だ。

知識が役に立たなくなる時が来て、新しい目が開かれる。そこまで辿り着いたようだ。(K)


 

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