畑を片付けたら、彫刻が前面に出て来た。久しぶりの眺めだ。ここに来たばかりの頃はこうだったんだ。それが、だんだん周りにいろんなものが立ち並び、いつの間にか彫刻が隠れてしまっていたのだった。
ここでの30年間の孤独も、ガハクが生還してくれたおかげで意味がすっかり変わった。今は嬉しくて楽しくて仕方がない。これらの彫刻をうちの庭に移す手順を考えながら、毎日ゆっくりじりじりと片付けている。(K)