ガハクが居合をやっているところを撮ろうとしたら、「メモリーカードがいっぱいです」との表示が出たので全部消去したら、アトリエで今夜撮って来た画像まで消えちゃった。で、今夜は、階段の踊り場に置いてあるペルセポネーにした。
いつもガハクがここを通る。1日に10回以上は通過するだろう。2階の三つの部屋はすべてガハクの空間だ。西の部屋が油絵の部屋、東の中庭を見下ろす静かな部屋は版画室、真ん中は倉庫兼書斎というふうに使っている。あと何年生きるか分からないけれども、ガハクが今までになく体調が良いからもう少し二人で絵と彫刻をやって行けそうだ。それにこのところ二人ともずいぶん前と生活している心持ちが違う。意識が変わったようだ。だから、これから起こることは善いことにに違いないと確信している。
先日、ある詩人を怒らせてしまった。売ることばかり気にしているからそんなの詩人じゃないとツイッターで書いたら、自分のことかと思ったらしく即リムーブされたのだ。私もそっとリムーブし返しておいたけれど、あまり大人のやることじゃなかったな。でも本当なんだよ。ミューズが遠ざかってしまうの。二人の主人には仕えられないとも書かれているし、いい仕事と金とは相性が悪いのだ。
今夜は天啓が降りた。冒険とは、帰らない旅に出ることだった。(K)
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