2019年5月5日日曜日

花の後ろにいる人

花の後ろに張り付くように立っている白い人を彫っていたら、雨が激しく降り始めた。外に出てしばらく山の斜面にかかる雨の棒のスクリーンを眺めていた。どんどん気温が下がっていく。雷も鳴り出した。その声を解読しようと耳を澄ましながら彫っていたら、突然ドカーンと耳を擘く雷鳴、すぐ近くに落ちたようだ。

花のシルエットを壊さぬように、白い人が花と一つになるように彫っている。帰る頃には雨はすっかり上がって星空になった。気温10度。今夜は辺りの山に霊気が漂っている。自転車でケイデンスを上げて体を温めながら走った。(K)


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