極細の筆一本で広い面をイエローオーカーで塗り続けた。
イエローオーカーという色は初めて油絵を描いた時に便利な色として覚えた最初の思い出の色だ。微妙な色ともいえる中間色で製造者により少しずつ色味が違う。以前オランダ製の大安売りの絵具にとても綺麗なのがあった。あんないいイエローオーカーにその後出会っていない。イタリアだったかの黄土が最高とか?でも人の好みに絶対値をつけるという発想がおかしくないか?
黄土色、アースカラーなどと言えば聞こえはいいが、子供達にとってはパッとしない色汚い色あまり興味のわかない色、彼らに言わせればウンコ色だ。昔トヨタの車でそんな色のがあったっけ。
実は僕も今手元にある顔料の色味が気に入らないので、他のいくつかの色を混ぜて好みの色にしている。
大きな刷毛を使えばもっと短時間で仕事が終わるし、その方が切れ味のいい面になるだろう。もたもたしたタッチは画家の気弱さを表すだけかもしれない。でも今はこの方がいいのだ。単調で退屈な作業のようでいて瞬間的にできてしまう時には出会わない何かに偶然突き当たることもあり得るから。(画)
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