2019年4月24日水曜日

時間

山道をゆっくり登って行く。トワンが元気な頃よく一緒に登った道だ。彼のペースに付いて行こうとすると息が切れたり脚が重かったりしたものだが、今は一人だから何の苦労もない。それに今は時間がたっぷりある。
山を下りながら気づいた、時間が増えたというこの感覚はトワンが死んでから生まれた、そうだ、彼は死んだ代わりに時間を生み出したのだ、まるで一緒に暮らした14年という時間をトワンは今僕らに戻してくれたみたいだなと。
画面を眺めるとそこにトワンがいる。彼を描く時間もたっぷり残されているのだ。(画)


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