坂を崩すと、大理石の大きなカケラがザクザク出て来た。明日ライトバンの荷台に載せて家に運ぼう。トワンのお墓の後ろに生えている月桂樹の根方に転がしておこう。いつかまたガハクが面白いものを彫りたくなった時にも役に立つ。
大きなものを彫っている時には、小さなカケラは屑に見えた。小さくて売りやすいものを作り始めたら、自分が小さくなって行くようで嫌だった。どっちも間違いだ。
意欲と用は一致する。そういう領域でこれからは生きて行くんだ。(K)