2021年1月2日土曜日

千里の道六日目

ガハクに「最悪の事態を好機に変えたね」と言われた。ずっと苦しんでいたことからやっと飛び立つことが出来る。しかも向こうから決めてくれた。ぐずぐずしていたらそのうち船が沈んでしまって動けなくなるところだった。

工具類や道具をやっと片付け終わった。格納していた茶棚をふたつ分解して丸鋸で切断し、ストーブの脇まで運んだところで今日のノルマは達成。今月はまだ一人でやれるだろう。室内の棚の解体や、畑の杭抜き、猿よけネットの取り外し、鉄の杭は50cm以内にカット。そうしないとゴミに出せない。

何日もかけて作られたものも、数時間で破壊できる。何ヶ月もかかったアトリエも業者に頼めば数日で跡形もなく消してくれるだろう。だけど、ひとつずつ、それぞれのものは自分で作ったものがほとんどだから、ゆっくり考えながら思い出しながら壊している。立派な柱は取っておく。石の下に敷くバンコにも使えるし、フォークリフトの車庫とか、ふいご場には屋根がけをしよう。

日々太陽が高くなってゆく。今日は家の手前の坂を自転車で駆け上がっていたら、砕石工場のサイレンが鳴った。5時ジャストに門を通過。ガハクと約束した時間に帰れた。(K)




よく見られている記事