袴の腰の線がやっと決まった。このラインを導き出すのに、ずいぶん苦労した。出来てしまうと当然そうなるべくしてそうなったように見える。綺麗だなあと思いながら眺めている。ここまでやり切ったことがあっただろうか?限界までやると言うのではなく、好きなだけやってみたいのだ。興味や意欲が湧き続けていれば、いつかはきっと出来上がるだろうと確信もしている。
以前は形が見えなくなるとしばらく放置していたが、今はずっとやり続けている。やれることがそこかしこに見つかるからだ。
バイオリンを努力しなくても弾けるようになった。毎晩弾いているけど、飽きることがないし、疲れることもない。出て来る音が面白いのだ。指もちょうど良いくらいに動いてくれる。指づかいも難しく考えなくなった。やっているうちに合理的な位置が浮かんでくる。これは、天使が教えてくれるというヤツだ。ピンと来るやり方がいつか見つかるって、分かったんだ。(K)