石のグレーの縞模様からしっぽを抜け出させた。真っ白のふさふさのしっぽになって、ホッとしている。汚泥にお尻がくっ付いていたんじゃ可哀想だ。揺れたり下がったり立ったりして、感情を豊かに表現していたしっぽだもん。
最近ガハクが立て続けにトワンの夢を見た。死んでから2年経って、やっと夢に現れたと喜んでいる。家の中でも、山の中でも、いつものあの姿そのままに、パッと飛びかかってはふざけたりするのだそうな。可愛いじゃないか。
愛は試されるのか、実現されるのか、その真意が夢の中で露になる。(K)