今朝は二人とも6時に起床。まだ薄暗かった。「青白いね」と窓の外を眺めてガハクが言う。7時にやっと西の山に太陽がさして、朝ごはんを食べ終わった頃には、庭いっぱいの日差し。南天の赤が鮮やかに光っていた。
今日は早くアトリエに行けたから、いっぱい時間があってトワンも彫ることができた。1日に二つの彫刻を彫る為には、時間と体力、そして食べ物が必要なんだ。弁当だけじゃなく、おやつまで持って出かけたので余裕があった。
いい腕を持つものがゆっくり作ったものが最高なんだとミケランジェロは言ったそうだ。霊的な領域のことだろう。そういう生き方も状況も自分では選べない。与えられたら引き受けるということさえなかなか難しいのだけれど、たまにそういうことが起きる。
太陽は追いかけずに迎えに行けばいいのだ。夜明け前に起きて解った。(K)