長カボチャの花が開こうとしている。これは雌花だ。もう軸のところが少し膨らんでいる。
人工授粉というのをやってみた。雄花を2輪ほどちぎって手に持ち、雌花を探して葉っぱを掻き分けながら進んだ。でも、やっと見つけた雌花はすでに萎んでいたり、実が黄色くなって腐っていたりしていて、タイミングよく受粉させるのはなかなか難しいようだった。で、すぐにやめて、虫に任せることにした。
この花は明日開くだろう。黄色の羽をしたテントウムシたちが、花から花へと飛び回って、花びらをむしゃむしゃ食べている。きっとあの子らが、この花の受粉をやってくれるはずだ。
蜘蛛の糸が秋の日差しにキラキラ光っている。小さな虫がときどきピタッと飛ぶのを止める。蜘蛛の巣にかかったのだ。長い棒を持って来て、ぜんぶ払い落としてしまおうかと思ったが、それも止めた。
自転車で走っていたら、目の前の路上に小さな蛇が這いずっていた。タイヤで踏めば一発で死んじゃうだろうと思ったけれど、大きく避けて通過。みんな何かを食べて生きているんだ。無事に過ごせよ、なんとか生き抜けよ、という気持ちだ。(K)