「筆買っていい?」と聞かれて、「いいよ」と答えたのが4日前。昨日届いた。今回は、豚毛の6〜10号のを9本で、六千円ちょっとだった。また大きな絵を描けるだろうかと言っていたガハクが、退院して半年の間に筆を2回も注文している。
昨夜覗いた時は地面だけがクリーム色だったが、今夜は空にまでクリーム色が広がっていた。「少し青を残しておこうと思ってさ」と空を見上げたガハク。山の上にくっきりと方舟の白い屋根が見える。40日間降り続く雨に耐えられるようにと油引きされた帆布が、朝陽に照らされて光っている。
今朝のガハクの山散歩は、小鳥の声でたいそう賑やかで煩いくらいだったそうだ。梢からリス飛び出して来たり、すぐ近くで鹿が鳴いたりと、皆が森の中に大集合したみたいだったという。(K)
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