2020年6月21日日曜日

ガハクの山散歩

退院する1週間前に「完全復活もあり得ます」と大学病院の担当医に言われた。その時初めて超重症肺炎からの回復がそんなに稀有なことだと知って、改めて気持ちを引き締めたことを思い出す。

あれから3ヶ月、今朝は珍しくガハクが動画を撮って来て、パソコンのデスクトップに置いてあった。
「Kに見せようと思ってさ。息が入らないように堪えていたら、却ってハアハアしちゃった」と言う。ガハクの呼吸音と草を踏む音を聞いていると、胸が熱くなる。長い小枝を手に持って、刀の素振りの練習をしながら歩いているのだそうだ。だいたい200回くらいは振るとのこと。ときどき邪魔な石があると、棒の先で傍に転がしていると言うから、だいぶ歩き易くなっている山の小道だ。

ステロイドも1日半錠で、あと二十日分になった。足の浮腫みも減ったので、今日は袴を付けて居合の練習も2時間やっていた。その後、膝の真上の筋肉が突っ張ったという。一つ一つの筋肉が意識される。作られて行くのが分かる。
 「ハアハアするくらいでないと筋肉は付きません」とリハビリ療法士にも言われたっけ。(K)




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