明け方4時を過ぎて少し明るくなった頃、小鳥達が小さな声で鳴き始める。梢の中で身繕いしながら鳴いているのだ。美しい時間だ。完全に太陽が上り切ると、かえって静かになる。餌を探して活動中だからだ。
源氏物語で『夕顔』のところが妖艶で怖くて迫力があったけれど、 『須磨』の夜明けと同時に辺りから聞こえて来る庶民の日常の音に源氏が驚くところが愉快だった。生活とは音なんだな。
今日は雨が止んでさーっと薄日がさして気持ち良かったので、石を彫る手を休めてしばし畑で遊んだ。 カボチャの蔓がネットを伝って這い出そうとしているのを 一々引っ張っては地面に払い落とす作業をした。で、ふっといいアイデアが浮かんだので、篠竹を取りに川に向かった。
ゴム長で川っぷちの砂や石の上を歩く。水音が高く響いていて水は透明だった。梅雨時の川は濁らない。8本、その場で短くして枝を払った。
篠竹でピンと張ったネットの垂直壁は、中が広々としている。 今日のように愉快に小鳥のように生きて行けたら最高だ。(K)
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