2020年4月22日水曜日

結果を恐るな

画室を覗いたら、一気に地面の色が塗り替えられていて驚いた。
 パレットを拭きながら、
「ゆっくりゆっくりやればいいんだ。結果を恐るな」と呟いている。
「絵を描くことがこんなに疲れるなんて知らなかったよ」と、まだ半分の体力しか戻っていないのに気持ちばかりが焦ってしまうのを落ち着かせようとしているガハクは、夜も絵を描くようになって三日目だ。

ガハクは、朝起きると2階のカーテンを開けて回る。朝の散歩と午後の散歩が日課になった。昼の光の中でも絵を描くようになった。

朝出来なかったことが、夜出来るようになるのを見ると感動する。リハビリというのは、すごいもんだ。ハアハアするくらいの運動でないと、筋肉は付かないのだそうだ。

椅子から スッと立ち上がる動作が、夜になったら出来た。エキスパンダのバネが増えただけでなく、やる度にその回数が増えて行く。限界というのはどこにあるのだろう。自分で限界をつけなければ、ゆっくりゆっくりやって行けば、やがていつかは届くということだ。

どこまでも一緒に行こうね♪(K)


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