2019年12月5日木曜日

絵を描かずには死んでしまう?

山に行くと未だにトワンの重みを感じる。でも数ヶ月前に比べれば今はずっと身軽だ。風景のどこにでもその姿を浮かべるのは容易なのに以前より悲哀の感情はかなり薄い。
画家とは絵を描くのが好きで、それが高じると取り憑かれたように描かずにはおれない人々のことを指す。僕はそういう人達のことを畏敬の念で眺める。自分がそうだからではなく、そうではないからだ。
だからこそ絵描きの指南書に「絵を描かずには死んでしまうと告白する君こそ画家になるべきだろう」とあるのを読んだ20代の若者の忸怩たる思いがその後40年以上ずっと錘のように身につきまとっていたのだった。
思えばずいぶん長いことぶら下げていたなぁ。(画)


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