2019年6月2日日曜日

終わりなき仕上げ

布に動きが出せたので、いよいよ仕上げの磨きに入ろうかと思ったけれど、もうそういうやり方は止めようと思う。大事なことを、今必要なことをやるようにしよう。強い線、柔らかい面、美しい形が出来るまでやり続ければ良いんだ。

ミケランジェロの彫りかけのピエタ像の美しさは、彼の鑿痕が残っているからだ。弟子たちや職人たちが仕上げの段階でピカピカツルツルに磨き上げて鑿痕を消してしまう工程が、何故か省かれている。

今夜は久しぶりに『天界のゆめ』をいじったら、前より少し良くなった。終わりがないということは良いことだ。日々成長しているものが内部にあるということだ。(K)



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