2019年3月12日火曜日

裏側の形

今日は鞴に火を起こして鍛冶屋仕事をした。砂岩は柔らかくてスイスイ彫れるのだけれど、ノミの減り具合がとても早い。大理石用のヤスリをこの砂岩に使ってみたことがあるが、あっという間に鉄の方が削れてしまった。だから仕上げは、平ノミと砥石だけ。

切れ味の良いカミソリのようなノミもすぐに摩滅させてしまうこの石は、柔らかい人の肌のようだ。砥石の番数を600番まで上げるつもりだ。もっと赤みが増すだろう。

それにしても、何でいつも裏側に素敵な形が出てくるんだろう?どうせ表から見えないところだし、誰も気が付かない場所なのだけれど。でも、これがまた後で表に影響を及ぼす。だからしっかり彫り上げておこう。(K)


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