2019年3月10日日曜日

水の深さを知る

水の美しさを出せなきゃ月も映えないということが分かった。水平線の位置を高くしたらスッと海が遠のいた。こういう理解がまだゆっくり現れるから何とか追いつけるけれど、一気に来るようになったら死ぬ時だ。今はいっぱい詰め込まれた物語が一つに繋がっていくのを眺めている。あっちこっちバラバラだったものが辻褄が合うのを彫りながら驚き喜んでいる。手を動かさないと話が先に進まないので彫り続ける。解ると、次がまた見えてくる。だから面白くてやめられない。そういうのが彫刻家の仕事なんだ。(K)


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