溶け合うようにくっ付いていたピアノとピアニストの間の空間を広げた。
思い出すのは、ブランクーシの接吻という男女が抱き合っている姿をシンボリックに彫った石像と、音楽を奏でることは情事であると言ったグレングールドの言葉。
プラトンのいう高次元の愛のイメージとは、もう一つの失われた自分と合一することを目指しているのだそうな。やっぱりそうか、そうであるなら嬉しい。
終わることのない競争と殺戮と支配欲の世界のどこに美があるだろう?完全なものになりたいという夢を持ち続けている。そこからしか生きる意欲は湧いてこない。 (K)
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今日の午後久しぶりに絵を描いた。 何かをそこに発見して修正したり付け加えたりするという作業。どの絵をその時描くか、直感に従って絵を選ぶ。正面に置いた絵を描きながら、ふと横にある作品に手を加えることもある。 それがボクのいつもの描き方なのだが、今日は闇雲にどうにでもなれとばかり手...
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