2018年12月24日月曜日

森に響き渡る声

ピアニストの輪郭を深くしたら生き生きとして来た。少し笑っているようにも見える。歌が森に広がって鹿がスッと動き出した。

何が何のためにあるのかはずっと後になって分かるものなんだ。あゝそうか、そうだったのか、ここまで生きていてほんとに良かったと思える日がきっと来る。その日まで気を落とさずやって行こう。峠の向こうの景色が見えるまで。

今日はトワンの石の上にぞうけいの子供らが、南天の実で作ったリースをのせてくれた。「メリークリスマス!」という祝福の言葉を添えて。そういう素晴らしいシーンは予期せぬ時に突然に訪れる。

アトリエの外に出たら影がくっきり地面に付いていた。見上げたら真上に大きな満月。冬至から1日過ぎた希望の日だ。(K)


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