2018年8月17日金曜日

綺麗な石

犬の散歩で河原に行く度に小石を拾う。平べったい石が好きだ。丸い形にも惹かれる。完全に円形というのはなく、いくらかいびつな丸ばかりだ。でもそこが面白い。偶然に出来上がった形、いや自然の中で生まれた形には独自の必然性しかないのだろう。
鉱物の種類を表してもいるだろうつや消しの黒、紫、赤、ピンク、山吹色、白い縞の入った黒や赤、黄色など…抽象的な形と色。
家に帰ると今拾って来た石を妻の彫刻の足元に並べておく。
最近ぞうけいに来た子供がその中から一つ欲しいからこれと交換してとくれた石はいつも僕が拾うのとは形も質も違うものだった。どんな石を綺麗と見るか、人の感性の違いが面白かった。

大事なことは綺麗な石に出会うことよりも綺麗な石に出会える心を持つことだと思う。(画)


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