庭のあちこちに親指の太さくらいの深い穴が空いているのに気が付いた。蝉の子が地上に這い出た跡だ。門を開けようとしたら、ポンと腰に蝉がぶつかって来た。昨日リンゴの木に移動させたあの蝉かもしれない。羽がしゃんと伸びて体に力がみなぎって来たので、朝を待って飛び立ったんだ。ちゃんと門から出て行くところが律儀。
昨日メダカ池に針子(メダカの稚魚)を見つけた!まだほんとに小さくて、大人のメダカに食べられてしまいそうだ。泳ぎ回る大きなメダカの周りの何もいない空間をじっと見つめる日々が始まった。生まれ出たばかりのものたちの可愛らしさは、特別だ。
今朝も朝いちばんに日除けをかけた。日曜日だから彫り始めるのはずっと後になるのだけれど、石が熱くならないようにしておく。黒い球体。太陽から飛び散る火花。きゅっと括れた腰がぱっと解放される辺りを今日は彫る。(K)