小林檎の木にメジロがとまった。この羽の色を見るとウグイスを連想していたけれど、もうそんな勘違いはしなくなった。この鳥は、ホーホケキョとは鳴かないし、もうしばらくしたらこの庭にも本物のウグイスが来る。ウグイスは、滅多にその姿を見せてくれない。地味な色をしていて、小さくて、用心深い鳥だ。
庭の向こうに採石工場のある山が見える。朝、昼、夕の3回サイレンが鳴る。寝坊しても、8時になったら起こしてもらえるうちの目覚まし時計だ。山からコンベアの音が響いて来ると辺りが活気立つ。採石の音も、もう煩いとは思わなくなった。
トワン、もう少ししたら帰ってくるからね、この庭に。(K)