どうも彫りにくいので、また元の台に載せ替えた。(高さが低いし、音が響いて煩かったのだ)彫り始めてホッとした。かちっと受け止めてくれる。無駄な音や振動が無いということが、如何に気持ちを楽にさせるか分かった。
この丸太は桜の木だ。すぐ近くの小川の縁に生えていたのだけれど、だいぶ腐って来ているし危ないからと、村の電気屋さんが隣の車屋と相談して、ユニック車で釣り上げてもらいながら伐り倒したんだ。しばらくしたら声がかかった。「邪魔だからストーブの薪にでも使わねえか」と言われれて近くでつぶさに眺めたら、まだしっかりしている。木目が緻密で美しい木だ。石の作業台が二つもできた。こうやって、もう20年以上使っている。(K)