Kとガハクのアトリエ日記
2020年6月17日水曜日
光を見ている犬
今朝、画室の窓を開けて振り向いたら、トワンの前が光っていた。まだ夜が残っている周りの景色を放っておいて、そこだけを照らす太陽に意思を感じた。
ウォーコップによれば、光に存在は無いそうだ。だから光の速度というものもない。光に照らされたものを見て初めてそこにあるものに気付く私たちが、光だけを存在として認識できるかどうか。直に見たら目が潰れてしまう光線を、果たして存在と言えるかどうか。
「見て信じる者より、見ないで信じる者は幸いだ」という言葉の真意を理解した。トワンを愛しいと思うからトワンが可愛いのか、トワンが可愛いから愛しいのか。どっちが幸せだろう?言葉を厳密に誠実に使おうとしない人には分からない今朝の情景。(K)
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