2019年9月23日月曜日

眠れぬ夜のために

明け方布団の中で目覚めた。最近では珍しいが体調不良の時期にはよくあったことで、そんな時は必ずどこかが痛くなる。痛みで目覚めるのではなく、これから来る痛みを察知して眠りが中断するようだった。だから今回もそれかと怖くなり布団の中で身構えるようにしていた。眠る直前に食べたドーナッツがいけなかったかも、などと反省したり…でも中々その痛みらしきものがやって来ない。その内過去の色々な人々の顔が脳裏に浮かんで来た。父母や叔母達、従兄弟たち、思い出せない親戚の顔…が次々と。それも彼らがずっと若い頃、数十年前の姿で。もうとっくに死んだ人もいれば多分死んだだろうと思われる人たち…。やがて自分の目が涙で濡れているのに気づいた。

Kは幼い頃、馬に乗るのが楽しいので阿蘇にある父親の実家に行きたかったそうだ。厩から引き出された農耕馬の広い背に父親が乗せてくれたのだ。(画)

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