2019年6月16日日曜日

下瞼

瞳をどう彫るかも大事だが、それを包む瞼がいろんな表情を作り出している。今日は下瞼をさらに薄くした。重ったるい印象が消えた。僅かにあった憂いも無くなった。こういうことは自分ではどうにもならない。その時まで耐えて進むしかないんだ。そこまで行って初めて分かる形なんだもの。昨夜は見えて来るというよりも、ふっと浮かんで来たので、慌てて水色のクレパスで下瞼に描いておいた。そして今日アトリエに着いてすぐに取り掛かった。何となくルノーの会長のスナール氏に似ている。あの顔は素晴らしい。形が人格と結びついていれば良いのだけれど、あのような顔を持った人が善い人であることを願う。美とは想いと知性が一致したものなんだ。(K)


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