2019年6月15日土曜日

分からなかったことが分かった

注文があったのをキッカケに昔の版の刷りを始めた。
引き出しの奥から銅版を取り出した。ビニールパックされけっこう綺麗に保存してあった。
改めて刷ってみると初刷り当時の思いが蘇ってくる。あの時、技術的な問題にずいぶん悩まされていたのを思い出した。どうして一定の刷りにならないのか、予想した通りに刷れないのか、版の状態と刷りの結果が噛み合わないのはどうしてか、など…今ならそれらの理由が全部分かる。それだけ進歩しているということだ。
インクを拭き取った後、赤い油絵具を版面に筆で塗るという二色刷りで数枚刷った。今の所これが一番いい。でももっとやれることがある。(画)

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