2019年5月16日木曜日

描きわけ

自然の中の緑の描きわけは実に難しい。そして緑色は絵の中であまり冴えないのだ。僕の技術では緑のバリエーションの描き分けは容易ではない。
しかし色のニュアンスに困った時は幼児の使う色を思い出すことにしている。彼らが緑を描きわけようとしたらどんな色を使うだろう。彼らの色の使い分けには大人のような邪心がない分うんと自由だ。
本来、色を使うことは絵を描く喜びの大部分を占めているはずだ。だから「描きわけ」などという姑息な目的を持つこと自体がその喜びの一部をなくしてしまうのだろう。(画)


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