Kの66歳の誕生日。ケーキを作ってお祝いをした。
66歳といえば、彼女の母親はこの歳まで生きていなかった。お祖母さんもそうらしい。
そのお祖母さんの若い頃の写真を見せてもらった。彼女の義父が開拓した森の中に建てた家、その家の前に勢ぞろいした親類縁者の中でひときわ美しい姿で写っていた。それから女の血の系譜というものに関心を抱いた。一連の主題で描き始めたきっかけがそこにある。
66歳といえば、照叔父はこの歳で死んでいる。僕の父親も享年が66だ。最近急に注目し始めたパコデルシアも66ということだ。こっちは男ばっかりだ。
ケーキはすごく美味かった。二人で暮らし始めてから今日は一番いい誕生日だった気がする。この家にトワンがいない初めての誕生日なのに。(画)
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