2018年12月3日月曜日

ルカ

トワンと散歩していた山道を一人で登り、薪ストーブで使う小枝を集めて回るのが日課になった。道を外れて山の斜面を登るとそこかしこに切られた杉の下枝が落ちている。下の道に向かって順々に落としていき後で集めれば短時間で効率よく薪が集まると分かった。
わずかに残って見える獣道を伝って斜面を登って行くと、若い頃のトワンの走り回る元気な姿が浮かんでくる。
彼の目線で見る風景は霊性を帯びる。全てが霊的な視覚の前に展開するのを感じる。これが絵を描くことの意味だと今はっきり分かった。
ルカ伝「私が死なねば救い主はあなた方の元に来ないのだ」(画)

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