2018年7月16日月曜日

描き方

美術予備校生だった頃、野外風景の課題が出て石神井公園に油絵道具を持って出かけた。気のあったクラスメイトと二人で池の畔で描いたがさっぱり上手く描けない。見ると彼は画面全体を暗い緑で塗ってから、木の間から見える空を明るい色で描いていた。そうやって木と空を同時に描こうとしていた。その時まで僕には思いつかない描き方だった。
木を描くといつもその時の事を思い出す。画家にとって絵とは究極的には描き方でしかないんだよな。 (画)


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