1770年に起きたらしい巨大な太陽フレアのせいで、この日本でもオーロラが見られたという。夜中に空が赤く染まり、天空に向かってまっすぐ伸びる白い光線は、天の川まで届くほどだったと。壮大な光景に遭遇した人たちのドキドキと鳴る心臓の音まで聞こえるようだ。
眠ってしまっている心を、死んでしまった人たちをも呼び起こすような光景。そういう信じられないものを見た時にどうするか?
絵に描いて残してくれた人がいる。記録として書き残してくれた人がいる。事実をそのままくっきりと刻むことが、最もむずかしい。
余計なものをそぎ落とし、陰影をもっと強くして、地球まで届くまっすぐな光を刻もう。(K)