午後から降り出した雨が、シートをポツポツ叩いている。
石を彫る勘がやっと戻って来て、ハンマーがノミの真芯に当たるようになった。1時間くらいなら楽に彫れる。途中でお茶を飲めば、また彫れる。
隣の家の白い壁が絵画棟に見えて来た。裏の土手の向こうにある家は、工芸棟だ。スケールこそ違うけれど、昔と同じように空の下で彫っている。
トワンがいた頃はずっと閉めっぱなしだった門も、朝になると開け、夕方に閉めるようになった。新しい習慣だ。犬が来たら、また変わるかも♪(K)