人を描くことの難しさは、目なんだ。描き手でさえ、絵から返って来る視線に耐えられない。相手の目を見て話すことができるのは、詐欺師か自信家、そして子供と子供のような人だ。訓練してそのように振る舞うことを覚えちゃった人は、多いけれども。
「ガハクの青は綺麗やねえ」とクミさんに言われたガハクは、今も変わらず素敵な青を使う。そして真っ直ぐに見つめて来るこの人を包む青は、霊界の透明なスフィアを表している。(K)