アトリエの引っ越しを一気に加速させ、助けてくれた製材所のフォークリフトが、これだ。普段は大きな丸太をこうやって機械の上に載せる仕事をしている。
太い丸太が台車の上に固定され、レールの上をゆっくり動いて行く。耳栓をしていても、帯鋸の鋭い騒音は頭の中に鳴り響く。お互いの声は聞こえないので、すべての指示はジェスチャーだ。モタモタしていると、耳元まで社長がやって来て大きな声で指導される。
「ちゃんと相手を見て二人で持たないと!」から始まり、「しっかり寸法通りに積み上げるように」になり、ついに今日は運び方のコツを教えてくれた。一挙に作業がスムースに進行。目標の12の山を積み上げて、今回のミッションは無事終了した。
よく冷えたリポビタンDが出て来たが、すーっと喉に入って、どこかへ消えた。ぜんぜん飲んだ気がしないほど、すっかり疲れちゃったんだ。
労働はアザとなって残る。ガハクは両腕に、私は太ももに何箇所もアザが出来ていた。知らないうちに、精一杯力を入れて材木を運んでたんだなあ。でも、疲れが癒えるとアザもやがて消える。今日は、よく働いた。(K)