地盤のゆるさに参ってしまった。フォークリフトのタイヤが地面に埋まって動けなくなりそうで、怖くなった。手に持っているのは手甲だ。これを嵌めると気合が入る。
何も考えないで次々と石を動かし、2段積みにしてコンパクトに1箇所にまとめた。トワンの墓のまわりは、また元のように広くなった。これからここが、野外の作業スペースになる。
私は3ヶ月、ガハクは2ヶ月この大仕事に従事した。歩き出せばいつかは到達すると信じて始めたのだったが、今日、千里の道のゴールに辿り着いた。(K)