トワンといっしょに自転車で駆け下りたこの辺りも 木漏れ日が美しい森になった。
この辺りは鉱山跡で、ゴロゴロの石ころとボサボサの雑草に覆われただけの殺風景な荒地だったのだけど、いつの間にかこんなに木が増えた。勝手に伸びて来たこの木々は、小鳥と風と動物が運んで来た種から芽吹いたのだろう。私たちが見ているたった37年の間でさえ、こんなに風景が変わるのだ。森はゆっくりと、毎日刻々と、確実に作られて行く。
昨日からガハクは薪拾いを始めた。山の中の所々に集めておいて、紐で結えて運び下ろす。足腰が丈夫になったのを実感しながら山を降りているそうだ。11月になったら、早起きしてアトリエに行こう。朝は薪ストーブを焼べよう。(K)