食べ物を噛むことが歯を丈夫にするように、地面を蹴る時の反発が骨を丈夫にするそうだ。人は常に重力に耐えて生きている、なんてことを特に意識したことがなかったけれど、トワンが山野を駆けるときの跳躍は正にそれで、重力あっての美しさだった。足の裏が地面に接するところから彫り始めれば、生命力のある形がそこかしこにに発見できるだろう。
犬の彼と彼女が座っている地面は、実は月で、半月の形をしている。柔らかな光のニュアンスを出すために、もっと薄く静かな波の凹凸をつけて、軽やかな足がそっと置かれたように彫ろう。(K)
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