2020年9月4日金曜日

いつだって最高

彫り直したら、すぐに試し刷りして、それを見ながらまた彫り直すをいう作業を今夜も続けているガハクだ。暑さが和らいで来たから、プレス機のある部屋での刷りの作業もだいぶ楽になっただろう。

前の銅版画と並べて見せてくれた。色がさしてあるバージョンのもある。キリッとした明暗、誠実な美しさがあった。そのときどきの良いものが出ていれば、後で見ても気持ちがいいと言う。

この王子、以前は宗教的なイメージがあったのだけど、今は剥き出しのギラギラした目をしている。真一文字につぐんでいた口は、大きく開いて叫んでいる。彫りも刷りもうんと繊細になったのに、情感の厚みが増した。
「どんどん先に進めなきゃ」とガハク尚彫り続けるつもりだ。(K)


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