2020年6月29日月曜日

歌う小鳥たち

鶯が、飽きもせず同じフレーズを繰り返している。高い声でホーホケキョ、ホーホケキョ、ずっとイントロでその先をなかなか歌ってくれない。夕暮れになったから、そろそろ鳴き止むかと思ってじっと耳を澄ましながら石を彫っていると、キョ キョ キョ キョ キョーッと鶯の谷渡りで締め括った♪

3時間も彫り続けていると、だんだんぼんやりして来る。で、ソファに寄りかかって目を瞑る。私にとっては30分は一瞬だ。今日はガビチョウの声で起こされた。アトリエのすぐ近くで高らかに歌ってくれた。目覚まし時計よりも的確なタイミングで覚醒させてくれる。以前は、空耳というか幻聴のように電話のベルが鳴った。嫌なものが聞こえたり現れたりするんだろうから、むかし嫌な電話で怯えたり苦しんだりしていた経験が呼び覚まされたのだろう。

でも、今はそういう記憶はなんでもないつまらないこととして捨て去ったからか、もう電話の音も聞こえなくなって、ほんとうにそこで鳴いている小鳥の声で目が覚める。これも夢と呼ぶの?(K)

⇩今朝のガハクの散歩:石ゴロゴロの山の小道が、昨夜の雨のせいで、石の下を水が流れて小さなせせらぎを作っていたそうな。


よく見られている記事