2020年6月2日火曜日

いと小さきもの

あれ?蛙が出て来たぞ、と思いながらシャッターを押した。階下に下りて本人に確かめたら、「バレたか」と言う。上手く描けないから途中でやめちゃったのが、あの筆致だった。小さな生き物たちが大きなキャンバスの隅で遊んでいた。

今夜は盛んにホトトギスが鳴いている。
「すごいよなあホトトギスって。卵だけ産んで、子育ては他の鳥に頼んで、親はなくても子は育つってのを また次の世代にも伝えるんだもんなあ」とガハク、リハビリメニューをこなしながら話している。

ホトトギスの托卵の相手は、ウグイスとかミソサザイだ。卵から先に生まれたホトトギスの雛は、他の卵を蹴落とすらしい。それでも、ウグイスもミソサザイも絶滅せずに今も生き続けている。ミソサザイはほんとに小さい。声は澄んでいて美しい。暗い森でふり絞るように鳴くホトトギスとは対照的だ。(K)


よく見られている記事