カボチャには雌花と雄花がある。放ったらかしでも毎年立派なカボチャが採れるから、きっとカナブンか蜜蜂あたりが受粉してくれているのだろう。カナブンは花びらが大好きで、バラの花に潜ってもりもり食べている姿をよく見かけるし、カボチャの花に入って食い散らかしてもいる。それでも実が付くから、カナブンだって役に立っているんだ。それが花と虫の関係だ。
そう言えば去年、友人宅の庭のカボチャは全く実を付けなかったそうだ。都会では虫が少ないということもあるのかな?検索してみたら、人工授粉する方法が出ていた。朝の9時までの花が乾かぬうちに、咲いたばかりの雌花に同じく開花したばかりの雄花の花粉をくっ付ければいいらしい。
カボチャはこれからずんずん繁茂して、徐々にジャガイモと交代する。芋をすっかり収穫し終わった頃から、カボチャの実が大きくなるという仕組みだ。このやり方をもう10年くらい続けている。我ながら良いアイデアだ。植え付け場所も右と左で二分して、連作障害が出ないように工夫している。ほんとは、三つか四つに分けてゆっくり土を休ませた方がいいらしいけれど、猪と猿のせいで畑の広さが限られてしまった。ネットの中で効率的に回している。
今日はずっと柔らかな白いカーテンのような霧雨が降り続いていたので、何も採らずに眺めていただけの休農日だった。(K)
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